201511060101

「宇宙人解剖フィルム」とは、1995年にイギリスの映像実業家レイ・サンティリによって世に出された、「宇宙人の死体を解剖する様子を撮影したもの」とされる、記録フィルムのことである。別名「サンティリ・フィルム」とも呼ばれている。
スポンサーリンク

「宇宙人解剖フィルム」出現までの経緯

1995年1月、イギリスのテレビ番組の中で一人の歌手によって、「宇宙人解剖フィルム」の存在が初めて言及された。この歌手によれば、1947年に撮影されたものであるとされる、約150分にも及ぶ「UFOの墜落現場とその残骸、また宇宙人の死体解剖の様子」を写した記録フィルムが存在しており、その映像の一部を1994年のクリスマス直後に見たことがあるのだという。

1995年3月26日、イギリスのPA通信によって、「宇宙人解剖フィルム」についての記事が配信され、CNNを始めとする、数多くのメディアがこれを報じた。この記事には、「『宇宙人解剖フィルム』は、1947年にニューメキシコ州にUFOが墜落した後、従軍カメラマンによって撮影されたものであり、14リールに渡る、16mm白黒無声フィルムである」という情報が記されていた。

1995年5月5日、ロンドン博物館で各メディアの代表、UFO研究家、政府高官などを招いた特別会議が開かれ、この場で「宇宙人解剖フィルム」が初めて上映された。その後、このフィルムは世界中のテレビ局などによって買い取られ、様々な形で放映されることになった。

1995年8月28日からのほぼ同時期に、イギリスのチャンネル4やアメリカのFOXテレビなど、世界中の32ヶ国のテレビ局によって、「宇宙人解剖フィルム」の映像を公開するテレビ番組が放映された。日本では、このフィルムをフジテレビが購入しており、1996年2月2日に放送された特別番組「UFO墜落から48年 今世紀最大の衝撃映像宇宙人は本当に解剖されていた!!」の中で初めて公開されている。

「宇宙人解剖フィルム」の内容とは?

201511060102

「宇宙人解剖フィルム」は、主に下記の3つのシーンにより構成されている。


1. テントのシーン

1995年1月、最初に一部の人々に公開された映像である。画質が非常に悪く、暗い照明の下、テントの中と思われる場所で、テーブルの上に横たわっている「宇宙人の死体」が映されている。


2. 宇宙人の死体解剖

1995年4月、最初に一部の人々に公開された映像である。1995年8月から世界各国のテレビ番組で何度も放映されており、一般的に「宇宙人解剖フィルム」とは、このシーンのことを指している。

小さな部屋の中で、防護服を身にまとった男性二人が、宇宙人の死体を解剖し、一人が紙に何かを書き込んでいる。一つの壁には、ガラス越しに解剖を見守る、マスク姿の人が映っている。宇宙人の死体の特徴としては、頭髪などの毛が生えておらず、肥大した頭部に巨大な目、小さな耳と鼻、膨らんだ腹部、六本指の手と足、及び人間の女性に似た外性器を持っている。

まず、外見の観察後、脚の負傷部分からサンプルを採り、その後、腹部を切り開いて内臓らしき物体を順番に取り出す。次に頭部を切り開き、脳らしき物体を取り出している。


3. UFOの残骸

1995年6月に現れた映像である。この映像には、1947年にニューメキシコ州に墜落したとされる、UFOの残骸の様子が収められている。六本指の手の形が印刻されたパネルと、ヒエログラフのような印字のあるIビームが映っている。

「宇宙人解剖フィルム」の疑問点

201511060103

「宇宙人解剖フィルム」については、様々な立場の人々から、いくつかの疑問点が指摘されている。


【医療関係者による疑問点】
  • 「宇宙人の解剖」という、科学的に貴重な機会にも関わらず、約二時間足らずで全ての工程を終えている
  • 通常、外科医はハサミを使用する際、中指を穴に通すのだが、映像に映っている人物は人差し指を穴に通している
  • 防護服を身にまとっているのにも関わらず、新鮮な空気を送り込むために必要なホースなどが見当たらない

【特殊効果アーティストによる疑問点】
  • 死体の姿勢が不自然であり、直立姿勢で造られた模型のように思われる
  • あるシーンにおいて、腕に継ぎ目のラインらしき跡が見られる
  • 死体は軽く、まるでゴムで作られているかのようであり、肩と上腕がテーブルから浮いている

【元従軍カメラマンによる疑問点】
  • このフィルムの撮影方法は、軍の標準化された手順と手法に則ったものではない
  • あえて焦点が合わないように撮影されており、どの物体も細部まで見えないようにしている
  • このフィルムのラベルは見たことがなく、その内容も不必要に解像度を下げる手順を示している

また「宇宙人解剖フィルム」が公開された後、特殊効果アーティストによって特殊効果で実現できることを証明する目的から、オリジナルのフィルムよりも更にリアルな「宇宙人解剖フィルム」が、いくつか制作されている。

その真相とは?

201511060104

2006年、サンティリを始めとする、「宇宙人解剖フィルム」の制作に関与した人々が、「このフィルムは作り物である」ということを次々に告白し始めた。2006年、映画「Alien Autopsy」の特殊効果を担当したイギリスの彫刻家ジョン・ハンフリーズが、当時のグレイ型宇宙人の製作に関わっていたことを発表した。

2006年4月4日、映画「Alien Autopsy」が公開される二日前、イギリスのテレビ局「ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング」は、司会者イーモン・ホームズによるドキュメンタリー番組「Eamonn Investigates: Alien Autopsy」を放送した。この番組の中で、サンティリと相方のプロデューサーのゲイリー・シューフィールドは、彼らのフィルムが一部だけ本物であったことを発表した。残りは復元されたものであり、サンティリは、1992年にオリジナルの「宇宙人解剖フィルム」を見たが、後に湿気と熱によって、このフィルムは劣化してしまったのだという。

サンティリとシューフィールドによると、サンティリが1992年に見たものに基づいてシミュレートした、捏造された「宇宙人の死体を解剖する様子」を彼らは撮影したのだという。「宇宙人解剖フィルム」には、この捏造されたシーンとオリジナルのシーンが混ざっているが、現在ではどのシーンがオリジナルなのか、サンティリ自身にも不明だということである。

サンティリによると、撮影に使われたセットはロンドンのカムデン・タウン、ロチェスター・スクエアにある、アパートの空き部屋の中で構築された。そこでハンフリーズは、二つのダミーの宇宙人の死体を構築するため、約3週間の間、雇われていた。彼は、ロンドンのスミスフィールド精肉市場で入手したゼリーの中にヒツジの脳、ニワトリの内臓、及び膝関節などを入れ、アルミニウムの骨組みに粘土を盛って作った模型にセットして、「宇宙人の死体」を製作した。

またUFOの残骸のシーンで使用された、宇宙人の記号や六本指の制御パネルなども全てハンフリーズによって製作されたものである。各シーンの撮影は二回に分けて行われ、その後、これらの模型を小さな欠片へと切り刻み、ロンドン中のゴミ箱に破棄することで処理したのだという。

これらのことから、現在では「宇宙人解剖フィルム」についての論争は終結したものとされている。

関連動画

この動画は、「宇宙人解剖フィルム」の中に収められている、宇宙人の死体解剖シーンである。全て作り物ではあるものの、一見するとその完成度は高いため、耐性の弱い方は注意して閲覧していただきたい。



管理人から一言

幼い頃に、テレビで見た時の「ワクワク」を…。返せ…。