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「杉沢村伝説」とは、昭和初期頃までに日本の青森県に存在していたとされている、「杉沢村」という村にまつわる都市伝説のことである。その村は深い山々に囲まれており、昭和初期に「一人の村人が突然発狂して村人全員を殺し、自らも命を絶つ」という悲惨な事件が起きたため、その後、村人が一人もいなくなった村は廃村となり、現在では日本の地図上から抹消されてしまっているのだという。この都市伝説は、2000年8月24日に放送されたフジテレビ系列の人気バラエティ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられたことにより、日本全国へと広く知られることになった。
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「杉沢村伝説」とは?

「杉沢村伝説」とは、昭和初期頃までに日本の本州最北端に位置する青森県に存在していたとされている、「杉沢村」という小さな村にまつわる都市伝説のことである。

その村は深い山々に囲まれており、昭和初期に「一人の村人が突然発狂し、斧や刃物を振り回して村人全員を虐殺し、自らも命を絶つ」という悲惨な事件が起きたため、その後、村人が一人もいなくなった村はそのまま廃村となり、現在では日本の地図上から完全に抹消されてしまっているのだという。しかし、その村の跡地は当時のままの状態で残されており、現在でも多くの悪霊が彷徨っているため、その場所を訪れた者は、二度と戻っては来られないのだと言われている。

この都市伝説は、1990年代中頃からインターネットの普及と合わせるように人々の間で囁かれ始め、2000年8月24日に放送されたフジテレビ系列の人気バラエティ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられたことにより、日本全国へと広く知られることになった。この番組では、複数回に渡って杉沢村の探索を行っているが、結局、発見には至っておらず、「その村は、時空の歪みの中に存在しているのではないか」と結論付けられている。

杉沢村の跡地の特徴

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杉沢村の跡地の特徴については様々な情報が挙げられているが、総じて下記の通りである。
  • 村の跡地へと続く道路には、「ここから先へと立ち入る者には、命の保証はない」と書かれた看板が立てられている
  • 村の跡地の入り口には朽ち果てた鳥居が残っており、その根元には人間の頭蓋骨のような大きな岩が置かれている
  • 村の跡地には廃墟と化した小屋が残っており、その小屋の中には悲惨な事件の存在を物語るような血痕などを確認することができる

その真相とは?

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古い時代、青森県内に「杉沢村」と呼ばれる村が存在していたことは事実である。しかし、正確には「小杉」という地区に存在していた小さな村のただの俗称である。その俗称の由来としては、その村には杉林と沢がいくつもあったためだと言われている。

現在、この小杉地区は廃集落となっているが、その理由は単純に過疎によって自然消滅してしまったためであり、明治時代以降においては、青森県内で大量殺人の事件が発生したという記録などは一切確認されていない。また地方公共団体として、杉沢村という村が存在していたという記録も残ってはいない。

一説では、この都市伝説で語られている事件の内容が、1938年5月21日に岡山県で発生したという、一人の村人によって30人の村人が殺害されてしまった「津山事件」に酷似していることが指摘されており、何者かが津山事件をモデルとして架空の事件と村を作り上げ、その事件と村にまつわる創作話が人々の間に広まってしまったものだと考えられる。

また杉沢村の跡地として知られている場所は、現在では個人の私有地となっているため、無闇に足を運ばないように注意していただきたい。

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管理人から一言

「消滅した場所」ってワクワクしますよね…。