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「トムとジェリー」とは、1940年2月10日にその第一作が公開され、現在ではアメリカ合衆国を代表するアニメーションとなったシリーズ作品のことである。この作品は、アメリカ人のアニメーターであるウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラによって製作され、そのユーモア溢れる猫と鼠のドタバタ劇が話題となり、数多くの続編が作られることになった。しかし、その最終回の内容については知る者は少なく、2000年頃からインターネット上では、「『トムとジェリー』の最終回」と題する、出所不明の文章が広まっていった。
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「トムとジェリー」とは?

「トムとジェリー(Tom and Jerry)」とは、1940年2月10日にその第一作「上には上がある」が公開され、現在ではアメリカ合衆国を代表するアニメーションの一つに数えられているシリーズ作品のことである。このシリーズ作品は、世界的に最も有名な映画賞であるアカデミー賞を幾度となく受賞している。

当初、この作品は映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーに所属していたアメリカ人のアニメーターであるウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラによって製作された。その後、そのユーモア溢れる猫と鼠のドタバタ劇と風刺的にも取れるストーリーが話題となり、数多くの続編が作られることになった。

そのストーリーとしては、体は大きいがドジなところのある猫のトムと、体は小さいが悪知恵が働く鼠のジェリーが、毎回コミカルな追いかけっこを繰り広げるというものになっている。日本では、1964年からTBSテレビ系列で繰り返し、再放送が行われている。

「トムとジェリー」の登場キャラクター

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「トムとジェリー」には、脇役を含めて多くのキャラクターが登場するが、毎回登場するキャラクターは主に下記の通りである。
  • トム(正式名:トム・キャット)
灰色と白色のツートーンカラーが特徴的であり、大きな体をした胴長気味の猫である。いつも鼠のジェリーを捕まえることに情熱を燃やしているが、完全に捕まえたことは一度もない。

  • ジェリー(正式名:ジェリー・マウス)
頭の回転が速く、イタズラ好きなところのある、茶色の小さな体をした鼠である。落ち着きのない猫のトムとは対照的であり、どのような状況でも涼しい顔をして様々な危機を乗り切ってしまう。

広まっている最終回の内容

2000年頃からインターネット上では、「『トムとジェリー』の最終回」と題する、出所不明の文章が広まっていった。その内容とは、下記のようなものである。

ジェリーが大人になった頃、トムはもうこの世にいませんでした。トムは自分の命の終わりがすぐ近くにまで迫っていることを知った時、こっそりとジェリーの前から姿を消しました。ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。トムはジェリーの心の中では、ずっと喧嘩相手として生き続けたかったのです。

トムがいなくなったことに気づいた時、ジェリーは悲しくありませんでしたが、退屈になるなと思いました。トムとの喧嘩は、最高にスリルのあるゲームでしたから。胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、ジェリーにはよくわかりませんでした。トムの願い通り、ジェリーの心の中では、トムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。

そんなある日、ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も小さい猫です。喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。そこでジェリーは穴の開いた三角チーズが仕掛けられた鼠取りを利用して、その猫に罠をかけることにしました。いつもトムにしていたように。

ジェリーは物陰に隠れて、ネズミを求めて猫が鼠取りの近くに来るところを待っていました。そして、思惑通り、猫が罠に向かって近づいてきます。ジェリーはしめしめと思いました。いつものように自分が鼠取りに引っ掛かる振りをして、逆に猫を鼠取りにかけてやるんだ。うふふ。手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が、頭に浮かび愉快です。

でも、その猫はトムではありません。猫はチーズの近くまで来た時、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなネズミの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、トムより体が小さいはずの猫は平気です。

血まみれのジェリーは、薄れゆく意識の中で本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないこと、いつもトムはジェリーに「してやられた」振りをしてわざとジェリーを捕まえないでいてくれたことをその時に初めて知ったのです。トムの大きな優しさと、友情に気づいたのです。そして、トムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。それは、かけがえのない友をなくした悲しみでした。ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑み、ジェリーを待っているトムがいました。

「また喧嘩ができるね」

「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」

その真相とは?

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「トムとジェリー」の製作者の一人であるウィリアム・ハンナは、2001年3月22日に癌のため90歳で亡くなっており、もう一人の製作者であるジョセフ・バーベラも2006年12月18日に老衰のため、95歳で亡くなっている。

しかし、この二人の死後も「トムとジェリー」については、その旧作の放送権・新作の製作権などの権利が映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーからワーナー・ブラザースへと移っており、現在でもワーナー・ブラザースによって続編が作られ続けている。

そのため、現在までに各区切りごとの最終回は存在するものの、公式なシリーズ全体の最終回は存在していない。つまり、インターネット上で出回っている最終回の内容については、事実とは無関係である。恐らく、一部の熱狂的な「トムとジェリー」ファンによって創作された事実とは無関係のものが、一人歩きしている状態だと考えられている。

「トムとジェリー」という作品のネーミングについては、第二次世界大戦時のアメリカ国内における、イギリス兵を指す「トミー」とドイツ兵を指す「ジェリー」という言葉に由来しており、第一作の製作当初は大人向けの風刺的な意味合いやパロディ要素の強い作品となっていたため、もともとの製作者であるウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが、そのような感動的な最終回を用意していたとは考え難い。

また冒頭で「ジェリーが大人になった頃」と書かれているが、作中においてジェリーが酒を飲んだり、葉巻を吸っているシーンがあるため、ジェリーは人間年齢ではすでに成人しているものと推測されている。

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管理人から一言

これはこれで、「あり」だと思います…。