「三本足のサリーちゃん」とは、1980年代後半に東京都の新宿駅から神奈川県の小田原駅を結ぶ、小田急小田原線付近の地域で多く目撃されたという謎の怪人のことである。この人物は、当時人気のあった少女向けアニメ「魔法使いサリー」のお面をつけ、女子高生のようなセーラー服を着ており、その身体には片足しかなく、二本の松葉杖をついていることから、この呼び名が使われるようになった。しかし、現在では新たな目撃談が報告されることはなく、その存在は都市伝説の一つに数えられている。
「三本足のサリーちゃん」とは?
「三本足のサリーちゃん」とは、1980年代後半に東京都新宿区にある新宿駅から神奈川県小田原市にある小田原駅を結ぶ、小田急小田原線付近の地域において、主に電車の車内や商店街の路地裏などで多く目撃されたという謎の怪人のことである。この人物は、当時人気のあった少女向けアニメ「魔法使いサリー」に登場する主人公「夢野サリー」のお面をつけ、女子高生のようなセーラー服や女性用のコートを着ており、その身体には片足しかなく、二本の松葉杖をついていることから、この呼び名が使われるようになった。またその呼び名には、当時広まっていた「三本足のリカちゃん」という怪談話の影響を受けているという意見もある。
しかし、現在では新たな目撃談が報告されていない状況であり、東京都と神奈川県付近を中心にその存在は都市伝説の一つとして囁かれている。
「三本足のサリーちゃん」の特徴
いくつかの目撃談による「三本足のサリーちゃん」の特徴は、下記の通りである。- 「魔法使いサリー」の主人公「夢野サリー」を模したセルロイド製のお面をつけており、そのお面には化粧が施されていることもある
- おかっぱ頭のようなショートヘアや金髪のロングヘアなど、その日ごとに数種類のカツラを被っている
- 基本的には女子高生のようなセーラー服を着ており、そのスカートは長く、冬場には女性用のコートを羽織っている
- 正確な身長は不明だが、外見的には身体が大きく、その図体は大柄であり、女性よりも男性のように感じられることが多い
- 一般的には、その身体には片足しかなく、二本の松葉杖をついていると言われているが、「両足があるのに、一本の松葉杖をついていた」という目撃談もある
- 特に他人に危害を加えることなどはなく、ただ無言で歩いているだけだという
「三本足のサリーちゃん」の目撃談
漫画家の清野とおるは自身のブログにおいて、2008年8月30日更新の記事の中で「三本足のサリーちゃん」のことだと思われる、下記のような目撃談を紹介している。
これは、まだ僕が小学生だった頃の話。
その日、僕は休みを利用して神奈川県に住む親戚の家へと向かうため、母とともに電車に乗った。
当時、幼かった僕はじっとしていられず、母の側から離れて電車の車内を一人走り回って遊んでいた。その電車の車内はあまり混んでおらず、どの車両も空席が目立つような状態だった。
その時、僕は何故か乗客が一人も乗っておらず、静まり返っている車内を見つけた。そして、そこには一人の人物が立っていた。
その人物は、アニメの登場キャラクターを模したと思われるお面をつけ、松葉杖をついており、一見すると女子高生のように思えた。僕は好奇心に駆られ、その人物に対してこのように質問した。
「お姉ちゃん、どうしてお面なんてつけてるの?」
しかし、その人物は僕の質問に対して答えることはなく、お面の奥に僅かに見える目は、こちらをじっと睨んでいるように見えた。この時、僕は「お面のキャラクターは笑っているけど、この人は笑っていない」と直感した。そして、その人物は逆に僕に対してこのように質問してきた。
「…ピクニックにでも行くのかい?」
その声を聞いた僕は驚き、急いで母のもとへと逃げ帰った。何故なら、その人物の声は女性のものではなく、年配の男性の声だったからだ。
その日、僕は休みを利用して神奈川県に住む親戚の家へと向かうため、母とともに電車に乗った。
当時、幼かった僕はじっとしていられず、母の側から離れて電車の車内を一人走り回って遊んでいた。その電車の車内はあまり混んでおらず、どの車両も空席が目立つような状態だった。
その時、僕は何故か乗客が一人も乗っておらず、静まり返っている車内を見つけた。そして、そこには一人の人物が立っていた。
その人物は、アニメの登場キャラクターを模したと思われるお面をつけ、松葉杖をついており、一見すると女子高生のように思えた。僕は好奇心に駆られ、その人物に対してこのように質問した。
「お姉ちゃん、どうしてお面なんてつけてるの?」
しかし、その人物は僕の質問に対して答えることはなく、お面の奥に僅かに見える目は、こちらをじっと睨んでいるように見えた。この時、僕は「お面のキャラクターは笑っているけど、この人は笑っていない」と直感した。そして、その人物は逆に僕に対してこのように質問してきた。
「…ピクニックにでも行くのかい?」
その声を聞いた僕は驚き、急いで母のもとへと逃げ帰った。何故なら、その人物の声は女性のものではなく、年配の男性の声だったからだ。
その真相とは?
現在では、1980年代後半とは違ってインターネットが一般家庭に普及しており、Twitterやブログなどを通して誰もが簡単に情報を発信できる状態にある。しかし、「三本足のサリーちゃん」と思われる人物についての新たな目撃談などは確認されていない状況であり、その正体などは一切不明である。
恐らく、「三本足のサリーちゃん」の正体については、下記の二つの説が有力だと考えられる。
- 危ないおじさん説
- 顔に傷を負った少女説
また今後、仮に「三本足のサリーちゃん」が人々に目撃されることがあった場合には、インターネット上などでその画像や動画などがアップされることが予想される。
しかし、その正体が誰であったとしても、特に他人に危害を加えることがなく、ただ公共の場を徘徊しているだけなのであれば日本の法律には触れていないため、あまり無闇にその正体を詮索しない方がいいのかもしれない。
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管理人から一言
清野とおるさんの絵、いい味出してますね…。
早速の記事ありがとうございます。
清野さんの絵はいいね!雰囲気出してます。
実はこのうわさが流れた頃、あの周辺に住んでおりました。
でも、直接見たことは無いです。
この数年後の話ではありますが
駅のロータリーの電話ボックスを占拠して道行く人に「今、何時ですか?」と
聞く不思議なオバサンは見たことあります。
毎回、「何時ですか?」と聞かれるので、ある日「なんで時間を聞くのですか?」と
質問したら、「神様から連絡があるんです」との答えだった。
「公衆電話に?」「ハイ、ちょうど夕方の6時に」
あのオバサンまだいるのかなー