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「イルミナティ・カード」とは、1995年にアメリカ合衆国のゲーム製作会社スティーブ・ジャクソン・ゲームズから発売されたという、トレーディングカードゲームのことである。その正式名は「イルミナティ・ニューワールドオーダー」であり、プレイヤーはイルミナティを含む、いくつかの秘密結社の中から一つを選んで操作し、世界中の組織を裏から支配して相手よりも先に目的を達成すれば勝利となる。しかし、このゲームにはアメリカ同時多発テロ事件を予告していたかのようなイラストが描かれたカードが存在しており、陰謀論者の間では「このゲームはイルミナティによる予告なのではないか」という噂が囁かれている。

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「イルミナティ・カード」とは?

「イルミナティ・カード」とは、1995年にアメリカ合衆国のテキサス州オースティンに本社を置く、ゲーム製作会社のスティーブ・ジャクソン・ゲームズから発売されたという、トレーディングカードゲームのことである。その正式名は「イルミナティ・ニューワールドオーダー」であり、このゲームは1997年にゲーム業界における、大きな功績を表彰しているオリジン賞の部門の一つ、ベストカードゲーム賞を受賞している。

そのルールとしては、プレイヤーはイルミナティを含む、クトゥルフの使徒・チューリッヒのノーム・ディスコルディア協会などの秘密結社の中から一つを選んで操作し、世界中の国際連合・新聞社・マフィアなどの様々な組織を裏から支配して、相手よりも先に目的を達成すれば勝利となる。その目的は秘密結社ごとに細かくわけられており、世界征服や金融市場の支配、全人類を混乱に陥れるなどバラエティに富んでいる。

しかし、このゲームにはアメリカ同時多発テロ事件などの大きな事件を予告していたかのようなイラストが描かれたカードがいくつも存在しており、陰謀論者の間では「このゲームはイルミナティによって引き起こされる事件を予告しているのではないか」という噂が囁かれている。

アメリカ同時多発テロ事件の予告

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このゲームには、「Terrorist Nuke(テロリストによる核攻撃)」というカードが存在する。そのカードには、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件で崩壊した、世界貿易センタービルに酷似した建物のイラストが描かれている。

「Pentagon」というカードでは、同じくアメリカ同時多発テロ事件で攻撃を受けた、アメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)から赤いキノコ雲が立ち上っているという、不気味なイラストが描かれている。

また2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を連想させるような「Nuclear Accident(原子力事故)」、「Tidal Wave(津波)」というカードなども存在しており、陰謀論者からは「世界中で起きている大きな事件は全てイルミナティによるものであり、このゲームはイルミナティが今後引き起こす事件を何らかの理由から予告していたのではないか」という噂が囁かれ始め、一部の人々から注目を集めることになった。

その真相とは?

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このゲームが製作された経緯としては、スティーブ・ジャクソン・ゲームズの設立者であり、世界的に有名なゲームデザイナーのスティーブ・ジャクソンが、1975年に出版された「The Illuminatus!」という小説に触発されたことがきっかけとなっている。この小説は、アメリカ国内で小さな陰謀論ブームが巻き起こっていた1970年代に、小説家のロバート・シェイとロバート・アントン・ウィルソンによって書かれた三部作の大衆小説であり、このゲームで使用されるカードは、全てこの小説のストーリーがもとになっている。

「Terrorist Nuke」というカードには、確かに2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件で崩壊した、世界貿易センタービルに酷似した建物のイラストが描かれているが、実は、このゲームの発売から約2年前の1993年にも、世界貿易センタービルはテロリストが仕掛けた爆弾による攻撃を受けている。この事件は、日本では「世界貿易センター爆破事件」とも呼ばれており、ビルが崩壊することはなかったものの、この爆発によって6人が死亡している。そのため、恐らく「Terrorist Nuke」のイラストは、この事件から着想を得て描かれた可能性が高い。

このゲームで使用されるカードは、1995年の発売後に追加されたカードを含め、合計で約500枚ほどの種類があり、そのゲームの性質上、ペンタゴンなどの各国政府の主要組織や、原子力発電所などの施設が破壊されているところが描かれていても不思議なことではない。また津波を含む、自然災害なども陰謀論を語る上では避けては通れないため、地震や竜巻、火山の噴火など、ほぼ全ての自然災害が網羅されている。

これらのことから、イルミナティ・カードについては、その呼び名から陰謀論との間に関連性を見出した陰謀論者によって広められただけの、単なる偶然に過ぎないものだと考えられる。恐らく、このゲームの名前が「アンパンマン・カード」などであれば、二本の煙突からモクモクと煙が立ち上るイラストがあったとしても、アメリカ同時多発テロ事件を連想する者は誰もいなかったのではないのだろうか。

このゲームで使用されるカードは、Amazonなどの通販サイトでも購入が可能なため、興味のある方には是非とも全種類を揃えてみていただきたい。

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管理人から一言

ますます、「秘密結社」の意味がわからなくなります…。