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日本を代表する漫画雑誌の一つ「週刊少年チャンピオン」にて、1973年11月19日号から1983年10月14日号までの約10年間にわたって連載・不定期連載が行われた、漫画家・手塚治虫による人気医療漫画「ブラック・ジャック」。この作品では「医療と生命」をテーマとして、無免許の天才外科医ブラック・ジャックの活躍が描かれており、現在では「医療漫画」の金字塔ともされている。しかし、単行本の17巻に収録されている第158話「もらい水」では、2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」を予言しているかのような箇所が見つかっており、手塚治虫ファンの間では大きな話題となった。
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「ブラック・ジャック」とは?

「ブラック・ジャック」とは、日本国内では「漫画の神様」とも評される、漫画家・手塚治虫による人気医療漫画のことである。この漫画は日本を代表する漫画雑誌の一つ「週刊少年チャンピオン」にて、1973年11月19日号から1978年9月18日号にかけて連載され、その後、1979年1月15日号から1983年10月14日号にかけて不定期連載が行われた。その単行本は新書・文庫・ハードカバーなど全てを含め、発行部数は全世界で累計1億8,000万部にも達している。

この作品では「医療と生命」をテーマとして、無免許にも関わらず医療に関する豊富な知識と卓越した技術を持つ、天才外科医ブラック・ジャックの活躍が描かれている。また現在では一般的なものとなった、「医療漫画」という新たなジャンルを生み出した最初の作品としても知られており、医療漫画の金字塔ともされている。現在までにアニメ・ドラマ・実写映画など、たびたび映像化が行われている。

しかし、単行本の少年チャンピオン・コミックス17巻に収録されている第158話「もらい水」では、ブラック・ジャックが地震の被害にあった女性の命を救うというエピソードが描かれているが、この話には2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」を予言しているかのような箇所が見つかっており、手塚治虫ファンの間では大きな話題となった。

「岩手・宮城内陸地震」の詳細

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「岩手・宮城内陸地震」とは、2008年6月14日午前8時43分に岩手県の内陸南部で発生した、マグニチュード7.2の大地震のことである。この地震では岩手県奥州市と宮城県栗原市において、最大震度6強もの強い揺れが観測されている。

その震源の深さは約7.8kmほどであり、直下型地震だったために事前に予知することは難しく、結果的には落石や土石流、土砂崩れなどの被害によって17人もの死者が出ている。その被害金額については宮城県では総額約1,200億円、岩手県では総額約294億円、秋田県では総額約26億円と莫大な金額となっている。

第158話「もらい水」での予言

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単行本の少年チャンピオン・コミックス17巻に収録されている第158話「もらい水」では、2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」を予言しているかのような箇所が見つかっている。


第158話「もらい水」の情報
  • 日時:6月14日午前8時頃
  • 場所:東北地方
  • 規模:マグニチュード7.5

「岩手・宮城内陸地震」の情報
  • 日時:6月14日午前8時43分(2008年)
  • 場所:東北地方
  • 規模:マグニチュード7.2

このような現実と創作物との偶然の一致は「シンクロニシティ」とも呼ばれており、現在までに世界中でいくつか見つかっている。しかし、手塚治虫の漫画には、この他にも引きこもりの出現や孤独死の増加、児童虐待の急増など現代社会が抱える問題点がいくつも描かれており、今後も新たなる予言のような箇所が発見されることになるのかもしれない。

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板尾創路の…ブラック・ジャック!