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1980年代中頃、タイの首都バンコクにあるバーンラムプー市場の付近にて、「ニューワールド・ショッピングモール」というビルが建設された。その建設当初、このビルは4階建てだったが、後に違法増築を何度も繰り返し、最終的には11階建てのビルとなった。1997年、このビルはバンコクの景観保護法に触れたことがきっかけとなり、もとの4階建てへと戻す作業が行われたが、1999年に火災が発生したことにより、このビルは放棄されることになった。その後、この廃墟となったビルには屋根がなかったため、大量の雨水が溜まり、蚊が大量発生した。近隣の住民が蚊を退治するために数匹の魚をビル内部の水の中へと放ったところ、いつしか魚は数千匹にまで大繁殖していったという。
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ニューワールド・ショッピングモールとは?

「ニューワールド・ショッピングモール」とは、1980年代中頃にタイの首都バンコクにある、バーンラムプー市場の付近にて建設され、その後は廃墟となってしまったビルのことである。

その建設当初、このビルは4階建てだったが、後に違法増築を何度も繰り返し、最終的には11階建てのビルとなった。1990年代、タイはバブル経済の時期にあり、多くのビルが違法建築によって建設されていたという。

1997年、このビルはバンコクの景観保護法に触れたことがきっかけとなり、5階から11階までの部分を取り壊し、建設当初の4階建てのビルへと戻す作業が行われた。しかし、1999年にはライバル店の犯行とも疑われる、原因不明の火災が発生したことにより、このビルは放棄されることになった。

その後、この廃墟となったビルには屋根がなかったため、次第に大量の雨水が溜まることになり、いつしか建物全体が巨大な水槽のようになった。バンコクは熱帯地域であり、一年間の平均気温が約28℃と非常に暑いため、自然と蚊が大量発生することになった。

この蚊に困り果てた近隣の住民たちが、蚊の幼虫であるボウフラを退治するために、数匹の魚をビル内部の水の中へと放った。その結果、大量発生していた蚊の数が次第に減っていったものの、最初は数匹だった魚が、いつしか数千匹にまで大繁殖していった。その後、このビルは「多くの魚が住み着く廃墟」、「魚に乗っ取られた廃墟」として注目を集め、世界中から多くの人々が観光目当てで押し寄せるまでになった。

ニューワールド・ショッピングモールの取り壊し

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2015年1月頃、タイ政府は安全性の観点から約3,000万円もの費用を投じ、このニューワールド・ショッピングモールの解体作業を行うことを決定した。その解体費用は、全てビルの所有者に請求する予定だとしている。

この解体作業に先立ち、ビル内部では大繁殖した魚の捕獲作業が行われた。約20人もの職員が網などを使って魚を捕獲した結果、コイ・ティラピア・カイヤンなど、約3,000匹にも上る大量の魚が捕獲された。この魚はしばらくの間、バンコク郊外にある淡水漁業研究開発センターで飼育されるのだという。

その後、ビル内部に溜まっていた全ての水が取り除かれ、現在では水が全く溜まっていない状態となっている。しかし、世界各国からは現在でも、かつての多くの魚が住み着いていた廃墟を惜しむ声が寄せられているという。

参考画像

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管理人から一言

うーん…。取り壊すのは、確かに勿体無いです…。