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「猫レンジ事件」とは、アメリカ合衆国にて起きたという、ある主婦が雨に濡れた飼い猫を乾かすために電子レンジを使ったことに端を発する、一連の事件にまつわる都市伝説のことである。その事件の内容とは、「ある主婦が雨に濡れた飼い猫を乾かすために電子レンジを使ったところ、猫が爆発して死んでしまった。その主婦は猫が死んだ原因が、電子レンジの取扱説明書に注意書きがなかったことにあると考え、メーカー側を訴えて勝訴し、莫大な賠償金を手に入れた」というものである。この事件の後、アメリカ国内では電子レンジの取扱説明書に「動物を入れないでください」という注意書きが明記されることになったという。
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「猫レンジ事件」の内容

この「猫レンジ事件」という都市伝説の内容とは、下記の通りである。

ある日、とあるおばあさんの飼い猫が雨の中で遊んでいたため、全身がずぶ濡れになってしまった。おばあさんは部屋の隅で寒そうに震えている猫のことを可哀想に思い、ある良いアイディアを思いついた。それは電子レンジの中に猫を入れて温め、乾かしてしまうというものだった。

早速、おばあさんは電子レンジの中に猫を入れ、「温めスタート」のボタンを押した。その結果、最初は大人しかった猫が、急に暴れ始め、全身が爆発して飛び散ってしまった。

おばあさんは電子レンジの仕組みを全く理解していなかったため、この猫が死んでしまった原因が電子レンジの取扱説明書に「動物を入れないでください」という注意書きがなかったことにあると考えた。そして、その全ての責任は電子レンジを製造したメーカー側にあると考え、メーカー側を相手取り、訴訟を起こした。

その結果、おばあさんの主張が大筋で認められたため、おばあさんは勝訴し、莫大な賠償金を手に入れることになった。この事件の後、アメリカ国内では電子レンジの取扱説明書に「動物を入れないでください」という注意書きが明記されることになったという。

その真相とは?

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まず、電子レンジに猫を入れて温めた場合、その猫が爆発するということ自体は、ほぼ事実である。電子レンジの仕組みとしては、電波の周波数による分類の一つである、「マイクロ波」を用いて物質内の水分子を振動させ、摩擦熱を生じさせることによって加熱を行う、「マイクロ波加熱」という技術が用いられている。そして、猫の体内は約60%から約80%ほどが水分によって構成されているため、電子レンジの中に猫を入れて温めると、体内の細胞が加熱されて最終的には沸騰し、熱膨張によって爆発・破裂する可能性が高いと考えられる。

しかし、アメリカ国内において、この「猫レンジ事件」に関連するような訴訟が起こされたという公的な記録などは一切確認されておらず、現在では完全なる創作話だと考えられている。一説では、「製造物責任法(PL法)の施行に先立ち、日本国内にて行われた企業・法人向けのセミナーにおいて、今後想定される訴訟の内容の一つとして創作された話が起源になっているのではないか」とも言われている。また日本・アメリカ国内においては、電子レンジの取扱説明書に「動物を入れないでください」というような注意書きを明記しなければならないという法律や義務などは全く存在しない。

この話については「訴訟社会の国」とも呼ばれる、アメリカ合衆国を揶揄する際などに語られることが多く、現在でも「実際に起きた事件」として誤った認識を持っている者が多いというのが現状である。

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管理人から一言

電子レンジがない生活なんて、考えられません…。