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1906年3月にイギリスで設立され、今では世界的に有名となった高級自動車メーカー「ロールス・ロイス」。今回は、その品質・技術力の高さから「故障しない車」とも賞賛される、「ロールス・ロイス」にまつわる都市伝説を紹介する。
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「ロールス・ロイスは故障しない」

「ロールス・ロイス」にまつわる都市伝説はいくつか存在するが、下記は同社の品質に対するこだわりを世界に広く知らしめたとされる、イギリス発祥の話である。

とある英国人が、無謀にもロールス・ロイスを運転して、サハラ砂漠を横断しようと試みた。もちろん、砂漠用のチューニングなどは行っておらず、フルノーマル仕様のままである。

意気揚々と出発したものの、しばらくして砂漠の熱と砂で車は故障してしまい、広大な砂漠の真ん中で立ち往生することになってしまう。男は仕方なく、非常用の無線機でロールス・ロイス本社に連絡をする。間もなく、一機のヘリコプターが男のもとに現れ、機体には新車のロールス・ロイスがロープで吊るされていた。そのヘリコプターは慎重にホバリングしながら、新車を地面へと降ろし、代わりに故障したロールス・ロイスを引き上げ、再びどこかへ飛び去ってしまった。

その後、無事に帰国した男は、ロールス・ロイスから代金の請求が来ないことを不審に思い、改めてロールス・ロイス本社に電話をした。感謝の意を伝え、代金の話をしようとする男に対し、ロールス・ロイスの受付嬢は「お客様のおっしゃるようなサービスはいたしておりません」と言う。予想外の返事に困り、車の故障の状況を説明する男をさえぎって、受付嬢はこう言った。

「お客様、ロールス・ロイスは故障いたしません」

その真相とは?

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この話は、その品質・技術力の高さを売りとしている高級自動車メーカー「ロールス・ロイス」が、自社の「ロールス・ロイスは故障しない」というイメージを保持するために、車が故障したという事実を隠蔽し、同時にそのサービス体制の質の良さを世界に知らしめたという逸話である。

しかし、ロールス・ロイス側によると実際にこのような出来事が起きたという記録は確認されておらず、この話の中で描かれているようなヘリコプターを使用した輸送サービスなども行っていないということだ。また、当然ながら「絶対に故障しない車」というものはこの世に存在するはずが無く、「ロールス・ロイス」も長期間乗っていれば部品が磨耗し、故障することだってあるだろう。

以上のことから、この話は「ロールス・ロイス」の品質に対するこだわりと技術力の高さが、一般庶民の間で誇張され、広まってしまったものだと考えられる。

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管理人から一言

さて、軽四に乗って、コンビニにでも行ってきますかね…。