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「ウォーリーをさがせ!」とは、1987年にイギリスにて出版された、イギリス人の児童作家マーティン・ハンドフォードによる絵本である。この絵本は、世界各地や異世界などを旅する「ウォーリー」という人物を、多くの人々が入り乱れた絵の中から読者が探し出すというユニークなものであり、現在でも世界中で愛されている人気の絵本の一つとなっている。しかし、この絵本には「実は、ウォーリーのモデルとなった人物が存在しており、それは『ジム・ジャック』という名前の連続殺人犯である」という都市伝説が存在している。
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「ウォーリーをさがせ!」とは?

「ウォーリーをさがせ!」とは、1987年にイギリスにて出版された、イギリス人の児童作家マーティン・ハンドフォードによる絵本である。日本国内では、同年にフレーベル館から出版されている。

この絵本は、世界各地や異世界などを旅する「ウォーリー」という人物を、多くの人々が入り乱れた絵の中から読者が探し出すという、ユニークな「遊べる絵本」となっている。またウォーリー以外にも、複数の登場キャラクターや巻物などの道具が絵の中に紛れ込んでおり、長く遊べるようにと様々な工夫が凝らさせている。

1991年9月14日から1991年12月14日にかけて、アメリカ合衆国のCBS放送では全13話のアニメ作品が放送されており、翌年の1992年には日本国内でも放送されている。その作中では、絵本と同様に視聴者がウォーリーを探せるような演出が施されている。

この絵本は、図書館には必ずと言ってもいいほど置いてある定番の絵本であり、現在でも世界中で愛されている人気の絵本の一つとなっている。

「ウォーリーをさがせ!」の登場キャラクター

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この「ウォーリーをさがせ!」の登場キャラクターとは、下記の通りである。

  • ウォーリー
本作の主人公であり、赤と白の縞模様の帽子と洋服が特徴的な男性である。長いデニムのズボンを穿いており、丸い眼鏡をかけ、茶色の杖をついている。髪の毛は茶色で体型は痩せ型であり、常に口元に笑みを浮かべている。

  • ウーフ
ウォーリーの飼い犬である。尻尾が赤と白の縞模様という以外は、全身が真っ白であり、ウォーリーと同じような服装をしている。

  • ウェンダ
ウォーリーのガールフレンドである。基本的にはウォーリーと同じような服装をしているが、デニムのスカートと赤と白の縞模様のタイツを履いている。

  • しろひげ
赤と白と青の縞模様の杖を持った魔法使いである。青色の帽子と赤色の洋服を身につけており、名前の通り白色のとても長い髭を生やしている。

  • オドロー
ウォーリーの色違いのような服装をしている、悪役の男性である。黄色と黒色の縞模様の帽子と洋服を着ており、真っ黒なズボンを穿いている。髪の毛は黒色で丸い色眼鏡をかけており、口髭を生やしている。

  • ウォーリー親衛隊
ウォーリーと同じような服装をしている、総勢で25人の子供たちである。作中のあちこちに登場しており、ウォーリーがオドローに見つからないようにと手助けをしている。

「ウォーリーをさがせ!」にまつわる都市伝説

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この「ウォーリーをさがせ!」にまつわる都市伝説の内容とは、主に下記のようなものである。

1970年代後半、イギリスにて8歳になる男の子が行方不明となり、それから1ヵ月後に無残な姿となって遺体で発見されるという悲惨な事件が発生した。イギリス当局による懸命な捜査の結果、「ジム・ジャック」という名前の男性が犯人として逮捕された。その後の取り調べの結果、ジムは過去に合計で25人の子供を殺害していたということが発覚した。

一連の事件の裁判に先立って行われた精神鑑定の結果、ジムには責任能力がないという判断が下されることになり、ジムは精神病院へと収容されることになった。しかし、それから数年後、ジムは病院から脱走を図り、行方がわからなくなってしまった。イギリス当局はジムを指名手配して必死に捜索したものの、一向にジムの行方はわからないままだった。

それから数年後の1987年、イギリス国内にてある一冊の絵本が出版された。その絵本が、この「ウォーリーをさがせ!」である。この絵本には子供たちに対して、現在も逃亡中であるジムに注意を払うようにという警告が込められているのだ。

この絵本の中において、ウォーリーが身につけている赤と白の縞模様の帽子と洋服は、イギリス国内にて精神に異常がある囚人が着せられる特別な囚人服であり、ウォーリーが眼鏡をかけて杖をついているのは、「現在、ジムは変装しているかもしれない」というメッセージが込められているためである。

またウォーリー親衛隊の人数が25人なのは、ジムが殺害した子供の人数を表しているためであり、「ウォーリー」という名前はジムによって殺害された男の子の名前から取っているのだという。

この「ウォーリーをさがせ!」にまつわる都市伝説は、2008年7月25日にテレビ東京にて放送された特別番組「やりすぎ都市伝説」の中で取り上げられたことにより、インターネット上を中心として話題となった。この番組内では、お笑いコンビ「バナナマン」の設楽統がこの都市伝説を紹介しており、その話の中では、「日本人の漫画家である『楳図かずお』が、その重要参考人として過去に拘束されたことがある」というオチがついていた。

その真相とは?

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まず、現在までにイギリス国内において、「ジム・ジャック」という名前の男性が合計で25人もの子供を殺害したという、大量殺人事件に関する記録などは一切確認されていない。そのため、この都市伝説の中で挙げられている事件については、完全に創作されたものだと考えられる。

次にイギリス国内では、精神に異常がある囚人に赤と白の縞模様の特別な囚人服を着させるという規則などは存在していない。また精神鑑定の結果、責任能力がないと判断されて精神病院に収容されたジムが、そこで「囚人服」を着させられるというのは、どこか話が矛盾している。

他の登場キャラクターである、魔法使いのしろひげが赤と白と青の縞模様の杖を持っており、オドローが黄色と黒色の縞模様の洋服を身につけていることを考えると、この絵本の「複雑な絵の中から読者がウォーリーを探し出す」という性質上、ただのカモフラージュとしてウォーリーがそのような服装をしているだけという可能性が高い。この赤と白という色の組み合わせはイングランドの国旗に用いられている色の組み合わせと同じであり、イギリス国内では多く見られるものである。

また「ウォーリーをさがせ!」には、シリーズ作品を通して共通した一つのストーリーが存在しており、それは魔法使いのしろひげの命令を受けたウォーリーが、飼い犬のウーフやガールフレンドのウェンダ、ウォーリー親衛隊などの助けを受けながら様々な時代へと移動し、そこで人々の問題を解決するというものである。そのため、世界各地を駆け巡るウォーリーと逃亡中の犯罪者の間に共通点を見出した何者かがこのような話を創作し、それが日本全国へと広まってしまったものと考えられる。

この都市伝説は日本国内だけで語られているものであり、イギリスやアメリカ合衆国などの海外の国々では確認されてはいない。なぜか日本では、このような子供向けの作品についてのブラックな都市伝説が生まれやすい状況となってしまっているようである。

関連動画

この動画は、「ウォーリーをさがせ!」のパロディとして製作された、偽者の実写映画のトレイラー動画である。アメリカ国内では、「ウォーリー(Wally)」は「ウォルド(Waldo)」という名前に変更されているのだが、この動画ではウォーリーがとんでもない悪者となっており、少し笑ってしまうような内容となっている。



管理人から一言

図書館でこの絵本を読む時には、絶対にウォーリーに丸をつけちゃダメですよ…。