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「件(くだん)」とは、19世紀前半頃から西日本を中心に日本各地で目撃され、広く知られるようになった妖怪である。災害や凶事が起こる際には、人前に姿を見せるとされている。
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「件」の特徴

「件」の特徴として、その姿形は牛の体に人間の顔をした妖怪であると言われている。古い伝承によれば、件は牛から生まれ、人間の言葉を話すとされており、「歴史に残るような大災害や大凶事の前兆として生まれ、数々の予言をして数日で死ぬ」と言われている。江戸時代から昭和までの間に、西日本を中心に多数目撃されており、日本各地で様々な目撃談や逸話が存在する。

「牛女」の特徴

第二次世界大戦末期から戦後復興期にかけては、それまでに目撃されていた件とは異なり、人間の体に牛の頭部を持ち、和服に身を包んだ「牛女」の目撃情報も確認されている。これは件と同じ分類に分けられることが多く、空襲の焼け跡で牛女が動物の死骸を貪っていたり、また芦屋市・西宮市間が空襲で壊滅した時には、ある肉牛商の家の焼け跡に牛女がいたという話が確認されている。

「件」の目撃談と逸話

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1909年6月21日、名古屋新聞の記事によると、五島列島の農家で家畜の牛が、人の顔を持つ子牛を産み、生後31日目に「日本はロシアと戦争をする」と予言をして死んだという記録がある。この子牛は剥製にされて長崎市の八尋博物館に陳列されていたが、現在ではその博物館はすでに閉館となっている。

1930年頃には、香川県で森の中にいた件が、「近い内に大きな戦争があり、日本は勝利するが疫病が流行る。しかし、この話を聞いてから3日以内に小豆飯を食べ、手首に糸を括ると病気にはならない」と予言したという話が広まった。1933年には、この話が長野県で広まり、弁当に小豆飯を入れて登校してくる小学生が多数いたという。

また第二次世界大戦中の1943年には、岩国市のある下駄屋に件が生まれ、「戦争が来年の4月頃に終わる」と予言したと言われている。また1945年の春頃には、松山市などに「神戸に件が生まれ、『自分の話を信じ、3日以内に小豆飯かおはぎを食べた者は空襲を免れる』と予言した」という話が広まったとされている。

東日本大震災での目撃談

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2011年3月11日に東日本大震災が起こった際には、その直前・直後からインターネット上で件の目撃報告が相次いでおり、震災発生後には件の存在が再注目された。下記はその目撃談の一つである。

東日本大震災あったじゃん?

その時に先輩が、着物を着た女の人を保護したそうな。顔が牛みたいな女を。普通に会話は出来ていたらしいが、その後どうなったかは避難所でどっか行ったからわからない。

クダンってーのは、牛の体をしている女、もしくは着物を着た牛の顔をしている女を言う妖怪で、関東大震災とか震災が起こる時に必ず現れるらしい。三日しか生きれない可哀想な妖怪だが、死ぬ前に何か重大なことを予言するらしい。終戦、震災、事故、云々…。

もしかしたら、その着物を着た女の人はそのクダンだったのかもしれん、って話。実際PTSDみたいなのになって変なことをする人は居たが、着物を着た人は見ていない。

また1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災の際にも件が現れたという目撃情報が確認されており、某警備会社の報告記録に残っていると言われている。被災地では自衛隊員が、牛の頭に着物を着た妖怪を複数目撃しているという話も存在する。

関連動画

この動画は、大阪梅田のグランフロント大阪で行われたイベント「妖怪幻獣百物語」で展示された件のミイラの映像である。怪異蒐集家・木原浩勝氏が所有しているものとのことだが、その信憑性の程は不明である。



管理人から一言

「ようかん」は好きですが、「妖怪」は怖いです…。