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「アポカリプティック・サウンド(終末の音)」とは、2008年頃から世界各地で確認され始めた、金属音のような不気味な響きを持った音である。その呼び名は「ヨハネの黙示録」に記されている、世界の終わりを知らせる天使のラッパ音に由来している。
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話の発端

2008年9月9日、ベラルーシ共和国に在住する人物によって、動画共有サイトのYoutubeにアップされた下記の動画が、この話の発端であるとされている。



この人物によると、上空から今まで聞いたことの無い金属音、またはノイズ音のような音が約30分間に渡り、辺りに響き渡っていたという。

その奇妙な音の正体について、インターネット上では様々な憶測が飛び交い、その中で「これは『ヨハネの黙示録』に記されている、世界の終わりを知らせる『黙示録のラッパ吹き』のラッパ音ではないか」という意見に注目が集まり、この音は「アポカリプティック・サウンド(終末の音)」と呼ばれることになった。

その後、この音はアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど、世界各地で観測され、ソーシャルメディアを中心に拡散されて広まっていった。

「黙示録のラッパ吹き」とは?

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「黙示録のラッパ吹き」とは、「ヨハネの黙示録」の第8章から第11章までに記されている、ラッパを与えられた神の使いのことである。七つの封印がキリストによって解かれた時に、その姿を現すと言われている。

  • 第一のラッパ
地上の三分の一、木々の三分の一が焼け落ちる。

  • 第二のラッパ
海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ。

  • 第三のラッパ
大きな星が地球に落ち、川の三分の一が苦くなり、人々が死ぬ。

  • 第四のラッパ
太陽、月、星の三分の一が暗くなる。

  • 第五のラッパ
イナゴが、額に神の刻印が無い人々を5ヶ月苦しめる。

  • 第六のラッパ
四人の天使が、人間の三分の一を殺す。生き残った人間は、相変わらず、金、銀、銅の偶像を拝む。

  • 第七のラッパ
この世は、我らの主のものとなる。天の神殿が開かれ、契約の箱が見える。

世界各地の報告例

「アポカリプティック・サウンド」が観測されたという報告は、2011年から2012年の間に集中している。下記はその内、いくつかを抜粋したものである。

  • 2011年8月11日 キエフ(ウクライナ)


  • 2012年1月23日 テキサス(アメリカ)


  • 2013年8月29日 ブリティッシュコロンビア(カナダ)


その音の正体とは?

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アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究者の報告書によると、「アポカリプティック・サウンド」の正体は地球の背景雑音である可能性が高いという。NASAの広報担当官は、「実際に地球から自然電波が放射されており、この現象から生まれた音は、日常生活の中で常に鳴り響いている」という。

また2009年から2015年までの期間に「アポカリプティック・サウンド」と思われる奇妙な音の報告リストによると、計275件の報告の内、271件もの報告が、キリスト教の信者の多い地域から寄せられたものであったという。

このことから、一部の人々による、この奇妙な音に対する好奇心や恐怖心などが、ノストラダムスやマヤ文明の予言などから生まれた一連の終末論ブームに便乗し、その形を変えて世界に広まったものと考えられる。

管理人から一言

自分も、毎朝トイレで奇妙な音を聞いています…。