201605100101

「口裂け女」とは、1979年の春頃から岐阜県を中心として日本全国へと急速に広まったものとされている、全身真っ赤な服装に白いマスクをした若い女性にまつわる都市伝説のことである。その都市伝説の内容とは、「ある日の夕方頃、子供が道を歩いていると大きな白いマスクをした若い女性に『ねぇ、私綺麗…?』と訊ねられる。そして、子供が『綺麗』と答えると、その女性は『これでも…?』と言い、マスクを外して耳元まで大きく裂けた口を曝け出す」というものである。この都市伝説については、過去にパトカーの出動騒ぎや集団下校が行われる事態にまで発展したこともあり、一時期は大きな社会現象の一つとなっていた。
スポンサーリンク

「口裂け女」の内容

この「口裂け女」という都市伝説の内容とは、下記の通りである。

ある日の夕方頃、学校帰りの子供が道を歩いていると、向こうから全身真っ赤な服装に白いマスクをした一人の若い女性が歩いてきた。

その女性はすれ違いざまにぴたりと足を止め、子供に対して「ねぇ、私綺麗…?」と訊ねた。

いきなりのことに子供は少し驚いたものの、その女性は黒髪のロングヘアをしており、すらりとした体型で背が高かった。その顔は大きなマスクをしているため、下半分ほどが隠れてしまっていたが、子供の目にはとても綺麗な人のように思えた。

そして、子供が「綺麗」と答えると、その女性はニヤリとした不気味な目つきに変わり、「これでも…?」と言いながらマスクを外してみせた。

そこには耳元まで大きく裂け、異様な形をした口が姿を覗かせていた…。

この時、子供が「綺麗じゃない」などと答えた場合、その女性は大きなハサミや鋭い鎌、小型の包丁などを振り回し、子供は女性と同じように口を裂かれるか、あるいは切り殺されてしまうのだという。

「口裂け女」の特徴

201605100102

この「口裂け女」と呼ばれる女性の特徴とは、下記の通りである。
  • 年齢は20代前半ほどに見られることが多く、マスクをした状態だと綺麗に見える
  • 身長がとても高く、2メートルを超えているという話も存在する
  • 血が目立たないように赤色のコートに身を包み、全身真っ赤な服装をしている
  • 髪の色は黒色であり、髪型はストレートのロングヘアをしている
  • 足がとても速く、100メートルを3秒で走ることができる
  • 凶器としてハサミや鎌、包丁など様々な刃物を持ち歩いている
  • べっこう飴が大好物であり、べっこう飴を目にすると我を忘れてしまう
  • 口が大きく裂けた原因は、過去に受けた整形手術の失敗によるものである
  • 三姉妹の末っ子であり、二人の姉との間に何かしらのトラブルを抱えている
  • 「三」という数字を好み、三軒茶屋など地名に三が含まれる場所に多く現れる

この口裂け女に遭遇した際の対処法としては、「ポマードと三回唱える」というものがもっとも広く知られている。これは口裂け女が整形手術を受けた際の執刀医が大量のポマードをつけていたため、ポマードの匂いが苦手なのだという。また口裂け女が大好物のべっこう飴を投げつけ、口裂け女がべっこう飴に気を取られている隙に逃げ出すという方法も知られている。

その真相とは?

201605100103

現在、この「口裂け女」という都市伝説については、1979年の春頃から岐阜県を中心として広まったものである可能性が高いということが判明しているものの、そのモデルとなったような事件などは確認されておらず、詳しいことは一切不明となっている。しかし、口裂け女の口が裂けた原因が整形手術の失敗によるものだとする点については、整形手術や医療ミスなどの事柄が一般的に広く知られるようになったのは1990年代に入ってからのことであるため、この都市伝説が広まった後から付け足された情報だと考えられている。

また大正時代に岐阜県に住んでいた女性が、恋人に会うために山道を通る際、白装束に身を包んで顔に白粉を塗り、頭に蝋燭を立てて鎌を手に持ちながら峠を越えていたという逸話が、この都市伝説のモデルになっているのではないかという説が存在する。しかし、この都市伝説が一般的に広まり始めたのは1979年頃だということを考えると、その間には約50年間以上もの開きがあるため、その信憑性は低いものとなっている。

現在、もっとも現実的な説としては、「夕方以降の子供の外出を控えさせるために親が話した創作話が、学校という狭いコミュニティの中で都市伝説として形を変え、急速に広まってしまったのではないか」というものが挙げられている。また1979年1月13日から大学共通第1次学力試験が実施されたこともあり、この時代は受験戦争に拍車がかかっていた時期であるため、当時は多くの学習塾が乱立していたという背景がある。そのため、あまり裕福ではない家庭の親が、子供に学習塾へ通うことを諦めさせるために外出を怖がらせるような話を作り上げたのではないかという意見もある。

しかし、一説では、アメリカ合衆国の中央情報局(CIA)が、情報の伝達速度などを調査するために意図的に流した創作話だとする、突拍子もないような憶測も飛び交っており、今後もこの都市伝説については日本全国の子供の間で囁かれ続けることになりそうである。

関連動画



管理人から一言

「股裂け女」って呼ばれる女性がいたら、ちょっと会ってみたいですね…。