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「ズンドコベロンチョ」とは、1991年4月18日にフジテレビによって放送された、オムニバス形式の人気テレビドラマ「世にも奇妙な物語」にて、第94作目の作品として収録されている作品のことである。その物語の内容とは、「知識が豊富なエリートサラリーマンの三上修二が、『ズンドコベロンチョ』という聞き慣れない謎の言葉を耳にするのだが…」というものである。この作品は、世にも奇妙な物語の中でもとても人気が高く、ストーリーテラーを務めるお笑いタレントのタモリが、もっとも好きな作品として挙げており、2015年11月21日に放送された特別番組の中ではリメイクがされている。
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「世にも奇妙な物語」とは?

「世にも奇妙な物語」とは、1990年4月19日から1992年9月17日にかけて、断続的に放送が行われていた、フジテレビ製作によるオムニバス形式の人気テレビドラマのことである。現在、この番組は定期的に特別番組として放送されており、お笑いタレントのタモリがストーリーテラーを務めている。

この番組は、もともと1989年10月9日から1990年3月26日にかけて、フジテレビの深夜ドラマとして放送されていた「奇妙な出来事」という番組をゴールデンタイムへと移動させたものである。この奇妙な出来事という番組では、ストーリーテラーとして俳優の斉木しげるが起用されていた。

この番組では、タモリが演じる謎の案内人により、知らない間に奇妙な世界へと引きずり込まれた人々の不思議な物語が描かれている。初期の頃はホラー系の作品が多かったものの、現在では感動的な結末を迎える作品が多くなっている。

これまでに放送された数多くの物語の中でも、この「ズンドコベロンチョ」という作品はとても人気が高く、ストーリーテラーを務めるタモリは、2009年4月6日に放送された特別番組「SMAP PRESENTS ドラマの裏の本当のドラマ」の中において、「もっとも好きな作品」としてこの作品を挙げている。また2015年11月21日に放送された、特別番組「世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP」の中では、約25年振りにリメイクがされている。

「ズンドコベロンチョ」のあらすじ

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この「ズンドコベロンチョ」という作品のあらすじとは、下記の通りである。

知識が豊富なエリートサラリーマンの三上修二(俳優:草刈正雄)は、主に職場を中心として自らの博学っぷりを披露するため、日常的に難しい言葉を多用しており、周囲の人々からは一目置かれるような存在となっていた。また自らも「俺が知らないことなんて、この世には何もない」と自負しており、知識が乏しい同僚や部下に対しては、全て無能な奴らだと見下していた。

そんなある日、三上は「ズンドコベロンチョ」という聞き慣れない謎の言葉を耳にする。どうやら、周囲の人々はその言葉の意味を当然のように知っているらしく、「あれだよ、あれ。ズンドコベロンチョ」、「ズンベロ、ズンベロ!」などと会話の中で頻繁に口にしていた。いつの間にか、三上の知らないうちにズンドコベロンチョと呼ばれる何かが流行し始めているらしい。

三上は職場の同僚からズンドコベロンチョについて急に話を振られ、その場の勢いで知ったかぶりをしてしまう。三上は自分の知らない言葉が存在していることは屈辱的なことだと感じ、急いで会社を抜け出してコンビニに入り、そこに置かれている雑誌をしらみつぶしに目を通すが、ズンドコベロンチョの意味を全く理解することができない。

三上は諦めて会社に戻り、三人の女性の同僚と一緒に昼食をとることにする。しかし、女性の会話の話題はすでにズンドコベロンチョのことで持ちきりとなっており、女性はズンドコベロンチョに対して「可愛いわよね」、「もう食べちゃいたいぐらい」、「でも、三上さんってズンドコベロンチョに似てない…?」など意味深なことを言いながら盛り上がっている。しかし、なぜかこのズンドコベロンチョという言葉の意味合いには共通性や一貫性などが見られず、それが一体何であるのか、三上には推測することができない。

三上が昼食を終えてデスクに戻ると、部下から専務がフロアに来ていることを知らされる。三上が専務に挨拶すると、上機嫌な専務から「ああ、そうだ。三上くん、君はどう思うかね?ズンドコベロンチョ」と唐突に質問されてしまう。三上は今更、周囲の人々にズンドコベロンチョの意味を聞くことができない状況となっており、周囲の人々の発言からズンドコベロンチョという言葉の意味を人気バンドの名前だと予想し、笑みを浮かべて「専務、あの歌は一度聴くと忘れられませんよ。ハハハ」と答えた。すると、周囲の人々は急に表情を凍りつかせ、専務は「君、何てことを言うんだ!ズンドコベロンチョに失礼じゃないか!」と三上を怒鳴り、そのまま怒ってフロアを出て行ってしまった。

困った三上は図書館へ向かい、そこで様々な国々の辞典に目を通すが、一向にズンドコベロンチョの意味を理解することができない。その内、なぜか街には「ズンドコ~ズンドコ~。ズンドコベロンチョ~。皆様、お馴染みのズンドコベロンチョ~」という大音量の音声を発しながら道を走る、何かを移動販売しているような自動車などが現れ始めた。また三上が寿司屋に入り、思い切ってズンドコベロンチョを注文してみると、大将に「ズンドコベロンチョ…?そんな洒落臭いもん、うちには置いてねぇ!」と怒鳴られ、店を追い出されてしまう。

仕事を終えて会社から帰宅し、お風呂に入っていると、リビングの方から「あ、ほらほら、テレビ。ズンドコベロンチョだ」、「あ、本当だ!」という嫁と娘の会話が聞こえてきた。三上が全裸のまま、急いでリビングへと向かうと、タイミング悪く娘がテレビの電源を切ってしまったところであり、結局ズンドコベロンチョが一体何なのか、その正体を知ることができない。

翌朝、三上は半ば錯乱状態に陥り、ズンドコベロンチョは子供に人気のあるキャラクターだと考え、その予想図を大量の画用紙に描き始める。そして、三上は出勤途中でおもちゃ屋に立ち寄り、店員にズンドコベロンチョを一つ注文するが、なぜか店員に怒鳴られて警備員を呼ばれてしまい、ついには警察にまで通報されてしまう。しかし、何とか三上は警察の捜査を振り切り、無事に会社へと到着する。

上司に呼ばれた三上は、そこで今度始動することになった、大プロジェクト「ズンドコベロンチョ・プロジェクト」のチーフを務めてほしいと頼まれる。三上が社内の同僚に祝われて拍手される中、「業務連絡です。制作一課の三上修二さんが、ズンベロ・プロジェクトのチーフに就任されました。ズンベロのことなら、何がなくても三上まで。ズンドコベロンチョ・三上にお任せ。三上バンザイ!」という社内放送が流される。社内の同僚がクラッカーを鳴らしてバンザイが起こる中、意気消沈した三上が目に涙を浮かべながら、「教えて…。ズンドコベロンチョって、…何?」と小声で呟く。それを聞いた周囲の人々が、一斉に驚愕と失望の声を上げ、三上が「教えて…教えてぇー!」と大声で叫び、物語は幕を閉じる。

「ズンドコベロンチョ」の意味とは?

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この「ズンドコベロンチョ」という作品が放送された後、フジテレビには「ズンドコベロンチョとは、一体どういう意味なのか」という視聴者からの問い合わせの電話が殺到した。この作品の脚本を務めた、脚本家の北川悦吏子によれば、その問い合わせの数は約650件ほどだったという。

1991年7月に出版された、太田出版によるノベライズ版「世にも奇妙な物語 7」では、「これは怪談話の『牛の首』などと同様に、実際にはズンドコベロンチョなんてものは最初から存在しておらず、登場人物が全員知ったかぶりをしているだけである」ということになっているが、これは作家の大場惑によるオリジナルの展開である。

そのため、恐らく、物語的にはズンドコベロンチョという言葉には何らかの意味が込められているが、その意味については脚本を務めた北川自身もはっきりと決めていないため、視聴者には永遠に明かされることがないものだと考えられる。

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管理人から一言

ズンドコベロンチョは、冷やして食べるのが一番です…。