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「CERN」とは、「欧州原子核研究機構」の略称であり、スイスのジュネーヴ郊外にある世界最大規模の素粒子物理学の研究所である。一部の人々の間では、「極秘でタイムマシンを開発している」などの噂も存在する。今回はそんな謎の多い、この研究所の正体に迫る。
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「CERN」の所在地と呼び名

欧州原子核研究機構(CERN)とは、スイスのジュネーヴ西方のスイスとフランスの国境を跨いだ地域にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所及び、実験施設である。その地下には、全周27kmにも及ぶ円形加速器「大型ハドロン衝突型加速器」が、国境を横断して建造されている。

「CERN」という名称は、本機構のフランス語名称である、「Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire」の頭文字を取ったものである。その研究内容が、素粒子物理学を中心としていることから、海外では「ヨーロッパ素粒子物理学研究所」、「欧州素粒子原子核研究機構」などの呼び名でも知られている。

また様々なメディア展開が行われている日本の人気ゲーム「STEINS;GATE」には、「CERN」をモデルとした「SERN」という研究機関が登場している。

「CERN」の研究内容

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「CERN」では、加速器を用いた素粒子物理学、及び原子核物理学の研究の他、研究に必要な技術の開発などを行っている。2011年12月、「CERN」は「ヒッグス粒子と思われる、新しい粒子を発見した」という発表を行い、そのニュースは世界中を駆け巡った。この「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の存在は、これまで謎とされてきた宇宙誕生の経緯を紐解く鍵となるものとして期待されている。

情報技術の分野では、文献の検索及び、連携のためのプログラム言語「HTML」、インターネット通信に必要な規則「HTTP」と「World Wide Web(WWW)」などを考案・開発したことでも知られている。

また2000年11月2日、米国の大手ネット掲示板で自らを「2036年からやってきたタイムトラベラー」と自称する、「ジョン・タイター」という人物が現れた。この時、彼は「2034年に『CERN』によってタイムマシンの試作1号機が開発される」という発言をしたため、インターネット上を中心に「『CERN』は極秘でタイムトラベルに関する、技術の開発を行っている」という噂が広まった。

過去の発見・発明

「CERN」による、主な発見と発明などは下記の通りである。

  • 1968年 多芯比例計数管の発明
新しいタイプの検出器を発明した。これによって検出器の出力を電子的に処理するのが容易になった。発明者の物理学者ジョルジュ・シャルパクは、1992年にノーベル物理学賞を受賞している。

  • 1973年 中性カレントの発見
新しいタイプの弱い相互作用を発見した。この研究に携わった物理学者のシェルドン・グラショウ、スティーヴン・ワインバーグ、アブドゥス・サラムの三人は、1979年にノーベル物理学賞を受賞している。

  • 1983年 WボソンとZボソンの発見
弱い相互作用を媒介する粒子を発見した。この研究に携わった物理学者のカルロ・ルビアとシモン・ファンデルメールは、翌年1984年にノーベル物理学賞を受賞している。

  • 1995年 反水素原子の生成
反物質で構成される元素の生成に成功した。これはドイツの研究チームとの共同研究によるものである。

  • 1999年 直接的なCPの破れの検出
素粒子がCPを破る崩壊をする現象の観測に成功した。このCPの破れは物質と反物質との違いを生むため、素粒子物理学において重要な発見とされている。

  • 2012年 ヒッグス粒子の発見
ヒッグス粒子と思われる、新しい粒子を発見した。この粒子は以前からその存在が予測されており、今後の実験によって新粒子のより詳しい性質が明らかになるとされている。

大型ハドロン衝突型加速器による実験

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現在、「CERN」が行っている実験の一つに、世界最大の衝突型円型加速器「大型ハドロン衝突型加速器」を使った、高エネルギーの物理実験がある。これは陽子ビームを7兆電子ボルトまで加速させて正面衝突させることによって、これまでにない高エネルギーでの素粒子反応を起こし、大統一理論及び、超対称性理論を実験的に検証することが目的である。

この研究については、世界中の物理学者から「極小のブラックホールが生成され、大きな被害をもたらす可能性がある」と危惧されており、米国政府の原子力保安検査官の男性からは、フランス高等裁判所及び、欧州裁判所に実験の中止を求める訴訟が起こされている。

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