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「黄金のジェット機」とは、南米コロンビアの古い遺跡から発掘された、飛行機や宇宙船を思わせる黄金細工のことである。その後の様々な調査の結果、この物体は「西暦500~800年頃のプレ・インカ時代に作られたものである」という結論に至っており、オーパーツの一つとされている。別名「黄金シャトル」とも呼ばれている。
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その詳細

現在、「黄金のジェット機」は南米コロンビアの首都ボゴタにある、黄金博物館に展示されている。その大きさは幅5cm、高さ1cmほどの手に乗るほどの小さなサイズであり、当時の装飾品として作られたものだと推測されている。

アメリカの動物学者アイヴァン・サンダーソンが、この物体を鑑定したところ、他の生物には似ておらず、近代的なジェット機やスペースシャトルなどの形状に見られる、三角翼や垂直尾翼のような特徴を有していたため、「ベル・ヘリコプター」を開発したことでも知られる、設計者アーサー・ヤングに検証を依頼することになる。彼による検証の結果、「この物体の形状は、航空力学の理にかなったものである」という結論が導き出され、この物体はオーパーツの一つとして数えられるようになった。

その後、1996年にはドイツの物理学者ラグンド・エーンホームと空軍士官ペーター・ベルティングによって、この物体を忠実に再現した模型が作られ、飛行実験が行われており、その結果、見事飛行に成功している。

その真相とは?

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「黄金のジェット機」の類似品とされる黄金細工は、これまでにもいくつか発掘されており、大々的に紹介されたものがこの物体だけであったため、結果的に世界中でこの黄金細工一つだけが有名なものとなった。この他の黄金細工には、「垂直尾翼が無いもの」、「翼が大きく湾曲しているもの」、「目が付いているもの」、「ヒレや羽が付いているもの」などが確認されており、これは魚や鳥などの生物を模して作られたものであるという見方が強い。また鳥などの空を飛ぶことが可能な生物がモデルとなっているのであれば、航空力学の理にかなった形状をしていても、不思議なことではない。

また1996年に行われた、模型による飛行実験については、後に模型の翼部分の面積を広くし、逆に胴体部分の面積を狭くするなど、実際には形状の微調整が加えられていたという事実が発覚している。

現在、「黄金のジェット機」のモデルとしては、南米を中心に生息しているナマズの一種である、「プレコ」という魚が有力だとされている。このプレコの品種には、カラフルな色彩を持つ個体が多く存在し、装飾品として黄金細工の対象に選ばれた可能性が高いと考えられている。

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管理人から一言

プレコは、熱帯魚ショップでよく売られているので、要チェックです…。