
「バター猫のパラドックス」とは、アメリカ合衆国を中心として世界中の多くの国々で囁かれている、ある有名な二つの俗説を皮肉ったジョーク的なパラドックスのことである。そのパラドックスの内容とは、「我々が日常的に耳にすることがある、『猫は足を下にして着地する』、『バターが塗られたトーストは、バターが塗られた面を下にして着地する』という二つの俗説が正しいものと仮定する。この時、猫の背中にバターが塗られたトーストを、バターが塗られた面を上になるようにして縛り付け、その猫を一定の高さから落とした場合、一体どうなってしまうのか」というものである。このパラドックスはとてもユーモラスなものであり、その内容がシンプルなものであるため、「パラドックスとは、一体何なのか」という説明をする際に用いられることが多い。