ザ・オカルトサイト

哲学・心理学

「ロールシャッハ・テスト」見る者の心理状態が現れる…?

201605300101

「ロールシャッハ・テスト」とは、1921年にスイス人の精神分析家ヘルマン・ロールシャッハによって考案された、心理学における投影法を用いた心理検査の方法のことである。この心理検査の方法では、紙の上にインクを数滴落とし、その紙を二つ折りにして作られた左右対称の図柄がプリントされている、「ロールシャッハ・カード」というカードが用いられている。その心理検査の方法とは、実施者がロールシャッハ・カードを被験者に見せて、それが何に見えるのかを聞き出すことにより、被験者が無意識のうちに抱いている心理的な傾向や問題などを分析するというものである。しかし、この心理検査における信用性や実用性などについては、疑問の声が挙げられている。
スポンサーリンク
続きを読む

相手に好感を抱かせる、簡単な方法?「ミラーリング効果」とは?

201604240101

「ミラーリング効果」とは、「無意識のうちに人間は親近感を抱いている相手と同じ動作をする傾向があり、また自分と同じ動作をする相手に対しては、自然と親近感を抱きやすくなる」という心理効果のことである。例えば、日常生活の中で我々が耳にすることがある、「ペットは飼い主に似る」、「あくびは伝染する」、「長年連れ添った夫婦には、似た者同士が多い」などの不思議な現象には、この心理効果が深く関係しているものと考えられている。この心理効果は、別名「同調効果」とも呼ばれている。
続きを読む

仏教哲学における、「空」の思想とは?「般若心経」の解釈。

201604050101

「般若心経」とは、正式名称「般若波羅蜜多心経」の略称であり、大乗仏教における「空」の思想を説いた経典のことである。この「般若」とは、一般的に広く知られている鬼女の能面とは全く関係なく、パーリ語で「智慧」を意味する、「パンニャー」という言葉を漢語へと音写したものだとされている。この般若心経は、西暦664年頃に中国の訳経僧である玄奘三蔵が、インドから持ち帰った膨大な量の経典を約600巻ほどの長大なものに漢訳した「大般若波羅蜜多経」のうち、空の概念に関する部分だけを抜粋して短くまとめたものである。日本国内では、仏教の各宗派である法相宗・天台宗・真言宗・禅宗などが般若心経を使用しているため、日常生活の中で耳にする機会は多いが、その意味を理解している者は少ない。
続きを読む

「アメとムチ」は逆効果…?「アンダーマイニング効果」とは?

201603200101

「アンダーマイニング効果」とは、例えば「自分が楽しいから」などの内発的に動機づけられた行為に対して、その周囲が報酬や評価を与えるなどの外発的な動機づけを行うことにより、その本人のモチベーションがかえって低下してしまうという心理効果のことである。この「アンダーマイン(Undermine)」という言葉には、「土台を壊す」という意味があり、俗に「アメとムチ」と呼ばれているような指導の方法が、結果的には相手のモチベーションを奪ってしまう可能性を示唆している。この心理効果については、家庭内における子供の教育や会社内における社員の指導など、日常生活における様々な場面で働いているものと見られている。
続きを読む

占い師が使う、読心術?「ホット・リーディング」と「コールド・リーディング」

201603100101

相手の細かな表情の変化や反応の違い、何気ない発言の内容など、様々な情報から相手の境遇や悩みごとなどを推測し、その相手にあたかも「自分の心の中を全て読み取られている」かのように錯覚させる技術「読心術」。この読心術には様々なテクニックが存在しているが、現在では占い師や霊能者が多く用いているとされる、「ホット・リーディング」と「コールド・リーディング」というテクニックが広く知られており、仕事や趣味、恋愛など日常生活における様々な場面で役立てている者も多い。今回は、このもっともポピュラーな読心術のテクニックともされる、ホット・リーディングとコールド・リーディングについて紹介する。
続きを読む

「色」とは、一体何なのか…?逆転クオリア。

201602290101

「逆転クオリア」とは、同じ物理的な刺激に対して、人々が全く異なるクオリアを抱いている可能性を議論するために用いられる、哲学における思考実験のことである。「クオリア」とは、意識内の客観的には観察できない主観的な性質のことであり、例えばリンゴを見た時に感じる「赤い感じ」などのことである。自分がリンゴを見た時に感じる「赤色」という色が、相手には「青色」という色に感じられていると仮定した場合、お互いの色に対する認識・定義については完全に主観的なものであるため、日常生活では論理的な矛盾が生じることはなく、そのことを我々が判別することはできない。この思考実験は、「逆転スペクトル」とも呼ばれている。
続きを読む

見て見ぬふりの心理?「傍観者効果」とは?

201602140101

「傍観者効果」とは、「緊急を要する事態に遭遇した際、周囲にいる傍観者の数が多いほど、人々は自発的に行動を起こさなくなる」という集団心理のことであり、社会心理学用語の一つである。この集団心理が提唱された経緯としては、1964年3月13日にアメリカ合衆国のニューヨーク州で発生した、「キティ・ジェノヴィーズ事件」という殺人事件が発端となっている。その後、心理学者のビブ・ラタネとジョン・ダーリーによって行われた実験によって、この集団心理の存在が明らかとなり、現在では職場でのパワハラやセクハラ、学校でのイジメなどの問題にも深く関わっているものとされている。
続きを読む

物理主義は間違い…?「マリーの部屋」とは?

201601310101

「マリーの部屋」とは、1982年にオーストラリア人の哲学者フランク・ジャクソンによって考案されたという、哲学における思考実験のことである。この思考実験は、「この世界に存在する、ありとあらゆる物事は全て物理的なものである」という、物理主義の考え方を批判するものとなっている。その内容としては、「とても頭の良い科学者のマリーは、生まれてからずっと白黒の部屋で生活をしている。しかし、彼女は『色』というものの存在と概念を物理的な知識から学んでおり、完全に理解している。果たして、マリーが白黒の部屋から外の世界へと出た時、彼女は何か新しいことを学ぶのだろうか?それとも、何も学ばないのだろうか?」というものである。
続きを読む

道徳心の本質…?「トロッコ問題」とは?

201601100101

「トロッコ問題」とは、1967年にイギリス人の女性哲学者フィリッパ・フットによって考案されたという、倫理学における思考実験のことである。その内容としては、「制御不能となったトロッコが、線路上で作業中の5人のもとへと猛スピードで向かっているとする。偶然、あなたはその線路の切り替え地点にいたため、トロッコを別の線路へと向かわせることができるが、その別の線路では1人が作業中である。あなた以外の人物は、まだトロッコのことには気づいていない。さて、あなたは線路を切り替えるべきか?それとも、何もしないべきか?」というものである。
続きを読む

身近に潜む、異常人格者。「サイコパス」とは?

201512160101

「サイコパス」とは、反社会的な人格の一つである「精神病質」を持つ者のことであり、凶悪犯罪に手を染める者の中には、このサイコパスに該当する者が多いと言われている。またサイコパスは外見的には判断が難しく、口が達者で表面上は魅力的に見える者が多いため、本人が気付かない内に日常生活の中で接していることも珍しくはないという。
続きを読む

「中国語の部屋」機械にとっての「意識」とは?

201512070101

「中国語の部屋」とは、1980年にアメリカ人の哲学者ジョン・サールが、機能主義における、チューリング・テストへの反論として考案した思考実験のことである。それは「中国語を理解していない英国人を部屋に閉じ込め、この英国人にマニュアルに従って、外部からの中国語の質問に対し、同じく中国語で返答させた場合、果たして、この英国人は中国語を『理解』していると言えるのだろうか?」というものである。
続きを読む

「臓器くじ」複数の命を救うために、人を殺すことは許されるのか。

201511210101

「臓器くじ」とは、哲学者のジョン・ハリスによって提案された、「多くの人の命を助けるために、人を殺すことは、許されるのだろうか?」という、倫理学における思考実験のことである。日本では「サバイバル・ロッタリー」とも呼ばれている。
続きを読む

その沼男は、同一人物か別人か?「スワンプマン」

201510270101

「スワンプマン」とは、1987年にアメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験であり、「私とは何なのか」という、アイデンティティーの問題を考える時に用いられることがある。また「スワンプマン」とは、「沼男」という意味である。
続きを読む

「クオリア」私の知っている赤色は、あなたの何色?

201510210101

「クオリア」とは、意識の内、客観的には観察できない主観的な性質のことである。1990年代頃から、意識の主観的な体験を象徴する言葉として、主に哲学者の間で広く使われるようになった。日本語では「感覚質」とも訳される。
続きを読む

この世界は全てバーチャルリアリティ?「水槽の脳」

201510160101

「水槽の脳」とは、哲学者ヒラリー・パトナムによって提唱された懐疑的な思考実験の一つであり、「この世界は、全てバーチャルリアリティであって、実際の我々は水槽に浮かぶ脳に過ぎないのではないか」という仮説のことである。
続きを読む
注目の海外映画
注目の日本映画
Twitter 情報
平凡な日常に、オカルトを。日本はもちろん、世界中のオカルトな話題をお届け。基本的には、100%フォローバックしますー!
関連ツイート
LINEで読者になる
記事サムネイル
  • 扇風機をつけたまま眠ると…。「扇風機」にまつわる都市伝説。
  • 扇風機をつけたまま眠ると…。「扇風機」にまつわる都市伝説。
  • 扇風機をつけたまま眠ると…。「扇風機」にまつわる都市伝説。
  • 子供は見ちゃダメ。「元祖西遊記スーパーモンキー大冒険」の隠しメッセージ。
  • 子供は見ちゃダメ。「元祖西遊記スーパーモンキー大冒険」の隠しメッセージ。
  • 子供は見ちゃダメ。「元祖西遊記スーパーモンキー大冒険」の隠しメッセージ。
  • 子供は見ちゃダメ。「元祖西遊記スーパーモンキー大冒険」の隠しメッセージ。
  • 「バター猫のパラドックス」正しいのは、どちらの俗説?
  • 「バター猫のパラドックス」正しいのは、どちらの俗説?
  • 「バター猫のパラドックス」正しいのは、どちらの俗説?
  • 「バター猫のパラドックス」正しいのは、どちらの俗説?
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
  • 無数の十字架が立てられた丘。リトアニアの「十字架の丘」
記事検索
管理人から一言
イギリスの女性作家・ヴァージニア・ウルフさんの記事が上がっていますが、ヴァージニア・ウルフさん自体はまったくオカルトではありませんので気分を害した方がいましたら申し訳ないです…。
スポンサーリンク
メールフォーム

名前
メール
本文
免責事項
当サイトのご利用は自己責任でお願いします。当サイト及び、外部リンク先のサイトをご利用したことにより発生した損失・損害について、当サイトは一切の責任と義務を負いません。

また当サイトは著作権の侵害を目的として運営されているものではありません。使用している版権物の知的所有権は、全て各著作者・団体に帰属しています。

もし、著作権や肖像権に関して問題がありましたら、こちらのページに記載されているメールアドレス宛てにメールにてご連絡していただくか、またはメールフォームより、ご連絡下さい。確認後、適切な対処を取らせていただきます。
こちらもどうぞ
記事検索
  • ライブドアブログ